ずっとDXフォーマット(APS-C)のNikon D7100を使っていましたが、去年の暮れにFXフォーマット(フルサイズ)のNikonD750を導入しました。
24-120mm F4のレンズキットなので、これだけで大抵の撮影は済ますことができるのですが、問題は広角レンズ。
SIGMA 8-16mmは周辺部もなかなか(もちろんDX機使用時)
D7100につけているSIGMA 8-16mmは、フルサイズ機換算で12-24mm相当。
これは、同じくSIGMAのフルサイズ対応の12-24mmと並び、一般的な超広角レンズではトップクラスの画角を誇ります。
(去年発売のCanon 11-24mmに抜かれた〜。とはいえ、販売価格ではものすごく差があるけど)
SIGMA 8-16mmは超広角レンズとしては周辺部の解像度も悪くなく、コンパクトで非常にコスパの高い一本。D7100との組み合わせでは十分な仕事をしてくれます。
では、D750にはどんな広角レンズをつけるべきか?理想はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDなのでしょうが、こちらはちと高い。本音を言えば、SIGMAが12-24mmをリニューアルするのを待っているのですが、これも噂はあるものの、2016年1月1日現在、正式な発表はされていません。
8-16mmをD750につける
「DX用レンズでもレンズによっては余裕を持って設計されていて、周辺部の『画質』は保証しないが、FX機につけてもクロップせずに写しこめるものがある」と以前ネットの記事を読んだ気がして。
となると、もしかしたらSIGMA 8-16mmをD750につけても、意外と使えるんじゃないだろうか?なんてことを考えたわけです。
まあ、常識的に考えて、DX用レンズをFX機につけるなんて、周囲はケラれて当たり前。
でもDXの枠外まで使えれば、Canon 11-24mmを超える驚異の画角を収められるかも!?
16mmならギリギリOK!?
結論から言うと、16mmならギリギリ写せます!
とりあえず、作例アップします。
D750 + Sigma 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
jpeg撮って出しです。画像をクリックすると拡大されます。ファイルはリサイズしていないので興味のある人はダウンロードしてみてみてください。exif情報も残してあります。
周辺光量落ちと、四隅のケラレがが目立ちます。
周辺光量落ちはフルサイズならよくあることですが、レンズフードのケラレは如何ともしがたい。レンズフード一体型のレンズなので、取り外しはできません。
まあ、本来の使い方(DX/APS-C機に使う)であれば全く問題なく、むしろフレア防止、レンズの保護のためにもフードは必須。
この周辺の問題は、撮影時にヴィネットコントロールをONにしておくか、PCで補正すればある程度対処できます。
さすがにキレッキレのシャープさは出せないけれど、これもPhotoshopでちょっと処理すれば、かなりよくなるんだよなー。
D7100につけた時は16mmがテレ端ですが、フルサイズ機ならば16mmでも超広角。これなら使えるかも!?
ちなみに8mmで撮影するとこんな感じ。
思いっきりフードの形が写り込んでいますな。これはあきらめてDXフォーマットにクロップするべきですね。
自分はたまたま8-16mmを持っていて、そこにD750を追加したので、ちょっと遊んでみました ^^。きちんと撮る時は、素直にD7100につけます。
SIGMAさん、早く12-24mm(11-24mm?)のArt出してくださいー。
ちなみに16mmで撮った写真をPhotoshopで補正した画像がこちら。
- トーンカーブで全体を明るく。
- シャドウを持ち上げて
- 周辺光量落ちを補正。
- 彩度を上げて
- ノイズを抑えて
- 「ブレの軽減」でシャープに。
この「ブレの軽減」がききます。
手ぶれしていない画像でもこの処理で、ディティールがシャキッと引き締まります。
ただし、それでも四隅はある一定の範囲外からガクッと描写が甘くなる気がします。
(追記)
室内で撮影したら、屋外以上に四隅のケラレが目立ちました。
通常の撮影だとちょっと厳しいかな。